放射線研究センター長からのあいさつ

 当センターは、大学の保有する教育施設であるとともに、学内外の共同研究、民間企業の研究利用に広く利用していただく施設でもあります。当センターの前身は半世紀前に設立された大阪府立放射線中央研究所で、西日本最大クラスの密封放射線施設、非密封放射線施設、各種の放射線分析装置、加速器を引き継ぎ、現在でも学内のみならず学外の研究者、技術者の方々にも利用いただいております。さらに四半世紀前に設立された大阪府立大学先端科学研究所に設置された日本有数の規模を誇るクリーンルーム施設も管理運営しています。これらの設備は大学では日本最大規模のものであり、放射線分野、電子物性分野に限らず様々な分野で利用されています。

 本学の基本理念である「高度研究型大学 ―世界に翔く地域の信頼拠点―」の最前線に立つ産学官連携を推進する組織として、放射線利用の基盤的な研究の場を提供し、専門分野の異なった研究者の連携と、学際的な研究のノウハウを蓄積したメンバーとともに、地域産業の振興に貢献し、科学技術の知識普及活動も積極的に行ってまいります。学内外の皆様のさらなるご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

放射線研究センター長
古田雅一